2017/12/03

2017年 改組第4回 日展 出品作 『序』

2017年11月3日〜12月10日東京六本木新国立美術館にて開催の日展の出品作品
『序』
紫式部が源氏物語を書いた滋賀の名刹 石山寺 で次期座主を1300年もの歴史の中で初めて女性が勤めることになりました。

現座主の代わりに国宝開扉の導師を勤められた初めての時の緊張と不安とを描きたいと思い筆をとりました。

衣は代々伝えられた夏の正装ですが、男性使用を女性の寸法に直してまとわれています。

お数珠も大粒の水晶で、赤い紐に通されています。京都東寺の国宝展の中に、同じ水晶ような赤い紐のお数珠がありました。真言宗で使われる由緒あるお数珠のようです。

麻で織られた紗の、のりの効いた衣の透けた織り模様を描くのに何日もかかりました。

日展では第3室のとても良い部屋に飾ってもらっています。日展東京は12月10日までで、巡回の京都は12月17日から今年はみやこメッセで開催です。京都市美術館は3年間工事に入ります。
先日までの冠雪が消えてくっきりとした富士山
開会式後のエスカレーター前の日展を一番に見ようと来てくださった沢山の人達




2017/12/01

2017年晩秋 石山寺の「美と空」、関西美術院ゆかりの画家展覧会

石山寺世尊院で開催された関西美術院ゆかりの画家展、入り口を入ってまず浅井忠の水彩画があります。続いて須田国太郎の小品3点は比較的若い時に書かれたフレッシュな油絵
奥には黒田重太郎の風景画 富士山の見える箱根の風景で、水面がキラキラと輝いて良い絵です。
奥には先日亡くなった関西美術院の指導者だった水野一先生の「牡丹」と理事長のおん歳90歳の三谷祐幸先生の「Beginning」、それと私の「多宝塔 」
この世尊院は石山寺の迎賓館として使用されていて、前回開けられたのは九年前だそうです。
磨き丸太のとても長いものを梁に使ったり、床柱も贅を尽くした作りの建物です。
小春日和に時に吹く風に庭の紅葉がハラハラと散るという情緒ある景色が楽しめる素晴らしいお座敷での展覧会になりました。